おたより__

学校だより(2025年2月号)

当たり前を当たり前に~若者の行動が未来を変える~



 校長 宮川 高広
 先日ラジオで、日本自動車連盟(JAF)が調査した「信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとした際に一時停止した車の都道府県別の割合」について話題にしていました。2023年の調査結果では、新潟県は23.2%で全国47位!断トツのワースト1でした。2024年は、49%で全国29位と改善されたものの全国平均の53%を下回っている状況のようです。一方、お隣の長野県は9年連続で全国1位!2024年は84.4%と新潟県とは大違いです。このことについて長野県民に尋ねたインタビューがとても印象的でしたので紹介します。
 「信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとした際に一時停止するのは、当たり前のことですよね。停止しないなんて驚きです。自分が子どもだったころ、他の皆も当たり前にそうしていましたが、ドライバーさんが一時停止して横断するのを待ってくれたので、そのことに感謝して深々とお辞儀をしてお礼を言っていました。大人になって車を運転するようになってからは、そのことを思い出して一時停止することを心がけています。」きっと、こうした当たり前の積み重ねが県民文化として形成していったのでは?と、ラジオのパーソナリティーはコメントしていました。
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 本年度、当校の生徒会は共創をスローガンに掲げ、「当たり前を当たり前に」あいさつや授業への取組など、学校生活を送る上で基本となる習慣を大切にしたいという思いで取り組んでいます。3学期の始業式の折に、私の方からは「これまでの取組を振り返り、当たり前を当たり前にできるよう一緒に取り組んできましょう。そして、当たり前を当たり前にできることを当校の校風にしてきましょう」と声を掛けました。
 横断歩道の話に戻りますが、横断報道で一時停止てくれるドライバー(大人)がいなければ、お礼を言う当たり前のことが身につきません。私たち大人は、子どもを育てるという意識で、横断歩道で一時停止することをはじめ、当たり前を当たり前に行う姿を範として見せていく必要を感じています。生徒と教職員、保護者、地域も共創!