おたより__

学校だより(2024年12月号)

これからの学校を考える



 ご存じの通り文部科学省の部活動改革は、令和5年度から段階的に開始され、先行的に休日の部活動が令和8年度から学校では行われなくなります。この部活動改革の目的は、少子化に伴う様々な課題(学校単独ではメンバーがそろわない・やりたい種目の部がないなど)に対して、生徒にとって適切なスポーツ環境を実現することを目指しています。そのため中学校体育連盟主催の大会では、複数校での合同チームやクラブチームの参加も認めています。今年度上越市教育委員会では、地域クラブ活動推進室を設置し活動の受け皿になる地域クラブの整備に努めています。また、これまで部活動は、教員の指導・監督の下、勤務時間を超えて行われてきたため、教員の長時間勤務が常態化しており、こうした教師の負担軽減を図ること(働き方改革)も同時に目指しています。
 国の方針を受け、上越市では部活動指導員の増員だけでなく、休日の部活動を令和5年度は20日以内、6年度は15日以内、そして来年度は10日以内と8年度に向けて段階的に移行しています。平日の部活動については、全国中学校体育大会が令和9年度以降もしばらく継続(一部の種目が削減)されることから、「学校で部活動を行わない」という議論は、上越市では聞いておりません。



 県内の市町村によっては、今年度から学校一斉に平日の部活動を勤務時間内で終わらせる取組を行っているところもあります。上越市内の学校でも、既に来年度から部活動を勤務時間内に納めようとしている(勤務時間を超えているがそれに近い終了時間も含め)学校は20校中14校あることを確認しています。具体的には(左の表)一部の学校では、平日の部活動は週3日、部活動のある3日間は授業5時間、部活のない2日間は授業6時間とするなど、週当たりの活動日数と授業時数を削減して対応しているようです。
 当校でも、このことについて11月から検討を始めています。大きな変更にならないよう(段階的になど)配慮しながら、がんばり行軍の実施時期を含め、来年度の方針案については、PTA及び学校運営協議会で協議し決定していきたいと考えておりますのでご承知おきください。