おたより__

学校だより(2024年10月号)

海岸・街中清掃を終えて~割れ窓理論~



校長 宮川 高広
 10月5日(土)に海岸・街中清掃が行われました。この事業は、上越プラネット様と当校生徒会が主催し、直江津地域青少年育成会議の共催・後援を得て行われています。今回も大勢の地域の皆様からご参加いただき、誠にありがとうございました。
 9月に能登半島を襲った記録的な大雨により、土石流とともに家屋や家財道具・車など様々なものが大量に海に流れ込みました。(こうした大雨による海洋流出は日本だけでなく、世界各地で・・・。)それを考えると、回収しきれないような細かなプラスチック片はたくさんあったものの、駐車場を含めそれらしきものはほとんど見当たりませんでした。おそらく、地域の方々が日ごろから定期的に清掃活動を行っているのだろうと思っています。
 一方、駐車場(海岸)と道路を挟んだ反対側にある側溝や草むらからは、ペットボトルや空き缶、弁当の容器などが隠されているかのような状態で大量に見つかります。明らかに人が意図的に捨てたものです。自然災害を防ぐことは無理ですが、人為的な行為は何とか防ぎたいものです。(次ページに続く・・・)



 きれいに整備されたところは、ゴミの投げ捨てやいたずら書きは起きにくいものですが、小さな汚れやゴミをしばらく放置するとその後どんどんと加速的に汚れていく傾向があります。(割れ窓理論:「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」という考え方)だからこそ、海岸・街中清掃のような取組を定期的に行っていく必要があり、地域の方が手をかけている直江津の海岸は他の海岸よりもきれいに保たれているのだろうと思いました。