
4月30日に生徒総会が開催され、5月から本格的な生徒会活動が始まります。会員みんなで創り上げる「共創」をスローガンとして掲げ、「当たり前を当たり前に」あいさつや授業への取組など、学校生活を送る上で基本となる習慣を大切にすることを運営方針の柱の一つとしています。「当たり前を当たり前に」は当たり前のようですが、「当たり前とは何か?」何をどこまでどのように求めるのか、具体的な姿をイメージでき、その共通理解が図られなければ、難しい取組であると認識しています(5月1日掲載の当校のホームページ「生徒総会開催(4月30日)」でご確認ください)。 さて、「当たり前」は当たり前?・・・ 例えば、長年当たり前のように行われていた教育活動がコロナ禍では一変しました。その後5類移行となり、当時当たり前だった3密回避やソーシャルディスタンスの確保は当たり前ではなくなっています。さらに、当たり前に行われていた部活動は、部活動改革の下・・・。当たり前のように夜9時、10時まで学校で仕事していたことは、働き方改革の下・・・。以前の当たり前は、今の当たり前ではありません。また、(私こと)中学校の体育教師を目指して大学で学び始めた折り、大学の先輩から「1年の挨拶が悪い!〇〇棟の廊下でジャージを着ている人に会ったら体育科と思って挨拶をしなさい!」と指導を受けました。当時は年下が年上に先に挨拶をするのが当たり前だったのです。 ところで、挨拶の目的は何でしょうか?・・・・・当校の生徒会では、信頼関係を構築することを目的としていますので、先輩・後輩、生徒・教師の関係なく互いに挨拶を交わすことが目的達成の方法であり、「当たり前」の姿だと考えます。 時代や場所によって、考え方やルールが変わっています。「当たり前を当たり前に」の取組では、伝統的な方法にこだわらず、その目的に立ち返って「当たり前」(方法)を見直し、共通理解を図っていくことが重要だと思います。 生徒と教職員、保護者・地域の方々と共に、「直中の当たり前」を創って(共創)いきたいと思います。
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